何ものにも縛られない人生
『ゆる~く生きる』
その素敵な人生を送る場所は「終の住処」となるべき場所――
この記事では、ある愚者(僕)が「どんな場所で暮らしたいのか」「どんな場所に骨を埋めたいのか」を紹介します。
あそこがいいな~、
いや、
やっぱりあっちかな~
終の住処とは?
終の住処(ついのすみか)とは、死を迎えるまで生活する住居のこと。
つまり、
死ぬまで暮らしたい場所、
死ぬまでずっといたい場所、
最後の安住の地、
であり、
アルフール終焉の地
となる予定の場所です。
終の住処を選定する条件
終の住処は、人生最期の地。
そんな特別な場所を決めるわけですから、じっくり検討しなければいけません。
「値段」とか「雰囲気」とか「勢い」とかで決めちゃダメってことだね
そうです。ただタイミングとかもありますからね~
せっかく条件に近い物件を見つけたのに
「まだ十分検討してないからパス!」
「もっと良い物件があるかもしれないから保留!」
なんてやってたら、いつまで経っても決められません。
このような優柔不断な状況に陥らないために、
自分がどんな場所を求めているのか明確にしておく必要があるのです。
選定条件をリストアップ
まずは思いついた条件をざっと書き出してみます。
- 標高600m以上
- 他人と深く関わる必要がない
- ライフラインが整備されている
- 安い物件
- 生活利便施設までそこそこの距離
- 小さい家
- 風光明媚な田舎
- 降雪日数が少ない
- 老いても暮らしやすい
- 近隣に史跡がある
- 害虫発生リスクが低い
とりあえずこんなもんかな
こんな場所あるの!
まあ、無いでしょうね
え?
これ、僕の希望を列挙しただけのリストですから
こんな都合の良い条件全てに当てはまる場所なんてありません。
なので、これからよく検討してリストの中から必要なものを取捨選択していきます。
ただその前に……、
今回はリスト作成の第一回目ということで、リストアップした条件について簡単に説明します。
標高600m以上
重要度 必須
「高い所が好き」というわけではありません。
ヤツに会いたくないだけです。
ヤツとは、言わずと知れた害虫王・ゴキ〇リ(以下「G」)。
あれは学生の頃にアパートで一人暮らしをしていた時のこと。
部屋でGと遭遇した僕は……、
ソッコーで逃亡(=引っ越し)しました。
それくらいGが嫌なのです。
寒い所や標高の高い所は、Gの出現リスクが低いと言われています。
いや、実際に低いです。
僕は標高650m以上の場所に10年以上住んでいますが、一度もGを目撃していません。
よって、この条件は超重要。
「Gと共に老後を送る」なんて考えたくもないですから。
他人と深く関わる必要がない
重要度 必須
新しい土地へ移住する際に最も不安を感じるのは、「近所付き合い」や「自治会」といった人間関係に関することではないでしょうか。
移住先の生活環境や気候みたいな情報は調べれば簡単にわかります。
しかし人間(住人)の情報は住んでみないと分かりません。
右も左も分からない新参者が、すでに出来上がっている人間関係の中に飛び込んでいくわけですから、不安になるのは当たり前。
さらに言えば、勇気を出して飛び込んだとしても、いい感じの人間関係を築ける保証なんてありません。
つまり「他人と深く関わる必要がある場所」に移住することは、一種の賭け――ギャンブルと言っても過言ではないのです。そんな「どちらに転ぶか分からない」「鬼が住むか蛇が住むか」みたいな場所に移住したくないと思うのは当然でしょう。
ゆえに、最初っから「他人と深く関わる必要がない場所」を選んで移住するのです。
終の住処が居心地のいい場所になるかならないかがギャンブルなんて嫌ですから。
ライフラインが整備されている
重要度 必須
電気・ガス・上下水道・通信・交通といったライフラインは、人が快適な生活を送るうえで必要不可欠な設備です。
僕は「自然と共に生きる」とか「自給自足」とか「DIY(Do It Yourself)」とかに興味がありません。便利な現代社会にどっぷりと浸って生きてきた僕にとって、ある程度お金を払えば利用できるライフラインは絶対に欠かせないもの。
もしライフラインが整っていない場所に住むとしたら、サバイバルのような生活をしなけれならないでしょう。水の確保や火起こしなど、やるだけでも相当な時間と労力がかかりそうです。
それに、通信ができないとインターネットにつながりません。インターネットにつながらないとブログもできませんしアニメも見れません。
結果として、『ゆる~く生きる』を実現できなくなってしまうわけです。
安い物件
重要度 高い
あまり安すぎると「何か問題があるのでは?」と思ってしまうので……、「ある程度安い物件」が正確な条件となります。
しかし重要なのは、以下3つの必須条件全てに当てはまる物件であること。
- 標高600m以上
- 他人と深く関わる必要がない
- ライフラインが整備されている
これら必須条件全てに当てはまったうえで「ある程度安い物件」が理想です。
加えて、1981年6月以降に建築された物件でなければいけません。
なぜなら1981年6月が建築基準法における耐震基準改正の年だからです。
- 新耐震基準(1981年6月~):
震度6強~7の地震で倒壊しない - 旧耐震基準(~1981年5月):
震度5程度の地震で倒壊しない
購入額は、全部込み込みで5-6 million yen近辺で収まればいいなあと考えています。
- 耐震基準(建築物の~)
– 三井住友トラスト不動産
生活利便施設までそこそこの距離
重要度 高い
生活利便施設とは、自宅の周辺にある生活に欠かせない施設(買い物・医療・金融・役所・教育など)の総称。
さて、一言で「生活利便施設」といっても色々な施設がありますが、今後の僕の人生で必要になるのは恐らく以下の施設でしょう。
- スーパーマーケット
- ドラッグストア
- 医療機関(病院・診療所)
- 金融機関(銀行など)
- ガソリンスタンド
- 自動車整備工場
- 役所
これらの施設まで「そこそこの距離」の場所に住もうと思っているわけです。
では「そこそこの距離」とは一体どの程度の距離なのか?
人によって考え方は違うと思いますが、僕は車で20分以内の場所としました。
小さい家
重要度 高い
なるべく小さい家に住みたいです。
必要以上に大きいと掃除とか面倒なので。
屋内には、居間、就寝スペース、収納、キッチン、トイレ、風呂、洗面、洗濯機スペースが必要。
新築で小屋を建てるなら面積10~30㎡(約3~9坪)くらい。
中古住宅を購入するなら間取り1LDK以下、面積60㎡以下ってところでしょうか。
風光明媚な田舎
重要度 普通
「風光明媚(ふうこうめいび)」とは、自然の風景が美しいこと。
美しくないより美しい方が良いに決まっています。
終の住処となる家から美しい風景を望めるとしたら、さぞ心が癒されるでしょう。
「田舎(いなか)」とは、都会から離れた人家が少ない所。
僕は「繁華街」とか「流行」とか「華やかさ」とかに全く興味がありません。長く、できれば死ぬまで住みたい場所は、やはり自然に囲まれた静かでのんびりとした場所でしょう。
とにかく穏やかな生活を求めているのです。
降雪日数が少ない
重要度 普通
雪国での生活はお金と手間がかかります。
具体的には以下のような。
- 暖房器具代
- エネルギー代
- 防寒具代
- スタッドレスタイヤ代
- タイヤ交換
- 雪かき
可能であれば、このような出費・労力は抑えたいところです。
さらに言うと、雪国での生活には「移動が困難」とか「洗濯物が乾きにくい」といった色々なデメリットも待ち受けています。
老いても暮らしやすい
重要度 普通
これは先を見据えた条件です。
人間老いれば体のいろいろな所にガタが来ます。
移住当初は問題なく体が動いていても、年を重ねて老いていったらどうなるか分かりません。
「老いても暮らしやすい場所」「老いても何とか暮らしていける場所」を条件に入れたのは、そんな事態に備えてのことです。言うまでもなく結構大事な条件なんですが、先に挙げた条件(ライフラインが整備されている/生活利便施設までそこそこの距離/小さい家/降雪日数が少ない)と根底でつながっているため、重要度を普通としました。
すなわち、
- ライフラインが整備されていれば、老いても暮らしやすい
- 生活利便施設が近くにあれば、老いても暮らしやすい
- 小さい家であれば、維持管理しやすいので、老いても暮らしやすい
- 降雪日数が少なければ、雪処理に体力を使う機会が少ないので、老いても暮らしやすい
といった感じです。
近隣に史跡がある
重要度 低い
これは「あればいいな」程度の条件です。
例えば、好きな武将ゆかりの神社があったら毎年初詣に行こうとか、戦国期の城跡があったら隅々まで見て回ろうとか、そんな程度なので無くても問題ありません。
ただ古戦場とか落城経験のある城跡は、逆に無い方がいいかも……
昔のこととはいえ多くの人が死んだ場所ですから……、何となく。
害虫発生リスクが低い
重要度 低い
ここで言う害虫とは、ハチ、ムカデ、アリ、クモ、カメムシ、カマドウマなどG以外の虫のこと。
コイツらに標高は関係ありません。標高650mの場所でも普通に出やがります。
自然に囲まれていながらコイツらが滅多に出ない場所なんて……、無いのです。
ゆえに「決定を左右する条件」ではありません。単なる希望です。
むしろ自然に囲まれているのに虫が出ない場所の方が危ない気がしますし。
まとめ
終の住処を選定する11の条件について説明しました。
もう一度言いますが、これら全ての条件を満たす場所などありはしないでしょう。
つまり終の住処を選定するには妥協しなければいけないのです。
しかしながら終の住処選定は、人生最大の決定になると同時に人生最大の買い物になる案件。
それでも妥協しなければいけないのであれば、最低でも3つの必須条件全てを満たす物件を探さねばなりません。
- 必須 標高600m以上
- 必須 他人と深く関わる必要がない
- 必須 ライフラインが整備されている
でも「重要度 高い」の条件も捨てがたいですね
- 高い 安い物件
- 高い 生活利便施設までそこそこの距離
- 高い 小さい家
やっぱり「重要度 普通」以下の条件も……
全ての条件を満たす物件なんてないんでしょ?
そうでした
とにかく、移住した後に「何か違う……」とか「失敗した……」なんてならないように、なるべく条件にあった物件を探し出し、リサーチや下見をしっかり行ったうえで最終決断を下すとしましょうか。