アルフール文書とは、アルフールが執筆した雑記記事の総称。
記事は基本的に月一で更新され、投稿日の前の月にあった出来事をまとめた表「できごと月表(げっぴょう)」と、アルフールが興味を持った事柄や話題について書きつづる「今月のトピック」の二部構成となっている。
「――文書」と呼ばれるもので有名なのは、アメリカ政府がベトナムの政策決定に関与した歴史を記した機密文書「ペンタゴン文書(ペンタゴン・ペーパーズ)」がありますが……
アルフール文書はただの雑記帳ですので、お間違えなく
雑記帳にまぎらわしい名前を付けないよーに!
まあまあ、それでは早速始めましょう
できごと月表
2023年6月に起こった主な出来事を振り返ります。
僕の独断と偏見で選んだ出来事を並べてみました
2023年6月の出来事
日 | できごと |
---|---|
2 | 【日本】 改正マイナンバー法が成立(2024年秋に現行の健康保険証を廃止してマイナンバーカードと保険証を一本化する) |
2 | インド東部で列車同士が衝突、280人以上死亡 |
4 | 【日本】 警視庁、滞在先のUAEから帰国したガーシー前参院議員を成田空港で逮捕 暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)容疑など |
5 | アメリカ大統領選2024 ペンス前副大統領、共和党指名争いへの立候補を表明 |
5 | 【アメリカ】 ソ連とロシアのスパイだった元FBI捜査官・ハンセン受刑者(2002年終身刑)、刑務所で死亡(79歳) |
6 | ウクライナ南部ヘルソン州のロシア支配地域にあるカホウカダムが破壊され決壊 |
7 | 【コスタリカ/イギリス】 ワニの単為生殖を初確認、母子の遺伝子が99.9%一致 (英学術誌「バイオロジー・レターズ」で発表) |
8 | 【日本】 軽井沢スキーバス転落事故(2016年)の一審判決が長野地方裁判所で下される バス運行会社社長に禁固3年、元運行管理者に禁固4年 軽井沢スキーバス転落事故とは (Wikipediaへ) |
8 | 【アメリカ】 連邦大陪審、トランプ前大統領を起訴(核兵器情報を含む数百点の機密文書を権限なく持ち出した罪) |
9 | 【日本】 改正入管難民法が成立(難民認定申請中も強制送還が可能になる) |
9 | 【イギリス】 ジョンソン元首相、下院議員を辞職すると表明 (パーティーゲート問題をめぐる追求を受け) |
10 | UEFAチャンピオンズリーグ2022-2023 マンチェスター・シティ(イングランド)、インテル(イタリア)を下し初優勝 決勝:マンC[1 – 0]インテル |
12 | 【イタリア】 ベルルスコーニ元首相死去(86歳) |
13 | 【アメリカ】 トランプ前大統領、フロリダ州マイアミの連邦地裁に出廷(機密文書の私的保管など37件の罪について無罪を主張) |
14 | 【日本・岐阜市】 陸上自衛隊射撃場で18歳男性の自衛官候補生が発砲し隊員2人死亡 |
14 | 【アメリカ】 FRB、政策金利据え置きを決定(約1年半ぶり) |
16 | 【日本】 LGBT理解増進法が成立(6月23日施行) |
16 | 【アメリカ】 1971年に「ペンタゴン文書」を公表したダニエル・エルズバーグ氏死去(92歳) ペンタゴン文書とは (Wikipediaへ) |
17 | 【日本/インドネシア】 天皇皇后両陛下、国賓としてインドネシア訪問 (国際親善を目的とした外国訪問は即位後初) |
18 | 【アメリカ/カナダ】 タイタニック見学ツアーの潜水艇「タイタン」が消息を絶つ |
22 | 【アメリカ/カナダ】 米沿岸警備隊、18日に消息を絶った潜水艇「タイタン」の破片を海底で発見したと発表(さらに乗船客5人の生存は絶望的であると発表) (6月28日:潜水艇の残骸が引き揚げられる) |
23 | ワグネルの反乱 「ロシア・ウクライナ戦争」でロシア軍に協力していたロシアの民間軍事組織・ワグネル創始者プリゴジン氏が反逆し武装蜂起 |
24 | ワグネルの反乱 ワグネル・プリゴジン氏、モスクワへの進軍中止を発表 (ベラルーシのルカシェンコ大統領が仲介) |
27 | 【ベラルーシ】 ルカシェンコ大統領、プリゴジン氏のベラルーシ入国を発表 |
27 | 【フランス】 交通検問中の警官、車を運転し検問から走り去ろうとした17歳の少年を射殺 フランス各地で抗議デモ発生 (6月29日:少年を射殺した警官、殺人罪で訴追される) |
28 | 【日本】 2022年度の国の一般会計税収が71兆円に達する (3年連続で過去最高を更新) |
税収増えてるんだな~、日本
税収増えてるのに「増税、増税」って……、意味わからん!
今月のトピック
6月のFOMCでFRBが金利の据え置きを決定しました。
2022年3月から10会合連続で利上げを実施してきたFRBが、ここに来て利上げ停止の判断に至った理由は何か?
金融に関して「ずぶの素人」である泡沫投資家がまとめてみました。
FOMC(Federal Open Market Committee)とは、アメリカFRB(連邦準備制度理事会)が開く会合のことで「連邦公開市場委員会」の略。アメリカの重要な金融政策について話し合われ、景気の状況判断や政策金利の決定などを行う。年8回開催。
アメリカFRB利上げ停止(2023年6月)
まずは状況説明から。
FRBが利上げを行う理由ですが、これは言うまでもなく「インフレ退治」のためです。
金利が上昇すると経済全体が借入に消極的になるため、市場での通貨供給量が減少し消費や投資などの経済活動が停滞します。通貨供給量を減らすことで通貨の価値を高め、物価を下げるという金融政策が「利上げ」です。
FRBが利上げを開始した2022年3月ごろ、アメリカのインフレ率は7.0%でした。健全なインフレ率が2.0%前後なので、7.0%はかなりの高インフレと言えます。
インフレが起こった主な原因は、パンデミックとロシア・ウクライナ戦争の2つ。
特にパンデミックによって「労働力が減ったこと」と「需要と供給のバランスが崩れたこと」が最も大きな原因でしょう。
つまり、
【パンデミック中】
経済活動(生産・販売など)が縮小
- 供給側(工場や物流、小売店など)が労働者を減らす
- 労働者が早期退職する
【パンデミック明け】
経済活動(生産・販売など)が再開
消費者の需要が高まる
供給側の労働力が足りない(労働力がパンデミック以前の水準に戻ってないため)
供給が追い付かない
物価上昇(インフレ)
となるのです。
ではここで、2022年3月以降にFRBが行った利上げ及びその時期のインフレ率を見てみましょう。
因みにFRBが目標としているインフレ率は2.0%です
2022年
FOMC開催日 | 政策金利(%) | 金利増減幅 | インフレ率(%) |
---|---|---|---|
1月25日・26日 | 0.00~0.25 | – | 7.0 |
3月15日・16日 | 0.25~0.50 | +0.25 | 7.9 |
5月3日・4日 | 0.75~1.00 | +0.50 | 8.3 |
6月14日・15日 | 1.50~1.75 | +0.75 | 8.6 |
7月26日・27日 | 2.25~2.50 | +0.75 | 9.1 |
9月20日・21日 | 3.00~3.25 | +0.75 | 8.3 |
11月1日・2日 | 3.75~4.00 | +0.75 | 7.7 |
12月13日・14日 | 4.25~4.50 | +0.50 | 7.1 |
2023年
FOMC開催日 | 政策金利(%) | 金利増減幅 | インフレ率(%) |
---|---|---|---|
1月31日・2月1日 | 4.50~4.75 | +0.25 | 6.5 |
3月21日・22日 | 4.75~5.00 | +0.25 | 6.0 |
5月2日・3日 | 5.00~5.25 | +0.25 | 4.9 |
6月13日・14日 | 5.00~5.25 | 0 | 4.0 |
利上げの効果が出てるね
しかしインフレ率の目標2.0%までは、まだ道半ばです
なぜFRBは、インフレ率が目標に達していないにもかかわらず利上げを停止したのか?
FRBの利上げ停止判断に大きな影響を与えたのは、FOMC開催前に発表された6月の経済指標です。
インフレに関わる経済指標は次の2つ。
- 雇用統計
-
雇用情勢(失業率や非農業部門雇用者数など)を調査した経済指標
- 消費者物価指数
-
インフレ率(物価の変動)を示す経済指標
6月に発表されたこれら指標の主なデータは以下の通り。
データは前月5月のものです
- 雇用統計
-
6月2日発表。
- 非農業部門雇用者数:前月から33万9000人増
- 失業率:3.7%(前月から0.3ポイント上昇)
- 平均時給:33.44ドル(前月比0.3%増、前年同月比4.3%増)
※4月の平均時給:33.33ドル(前月比0.4%増、前年同月比4.4%増)
- 消費者物価指数
-
6月13日発表。
- 前年同月比4.0%上昇(前月は4.9%上昇)
FRBのパウエル議長は、アメリカ経済について以下のような評価をしています。
- 「最近の指標では経済活動は緩やかなペースで拡大を続けている」
- 「求人と労働者数のギャップは縮小しているが、労働需要は依然として労働者の供給を大幅に上回っている」
- 「インフレ率は幾分緩やかになっているが、インフレ圧力は依然として高く、インフレ率2%に戻すプロセスは長い道のりである」
「経済活動は堅調で労働市場にも改善が見られるけど、インフレ退治はまだ終わってない」ってことだね
そして、今回の金利据え置きの理由について以下のように述べています。
- 「金融引き締めの進捗状況や金融政策が経済に与える影響、融資縮小による潜在的な逆風を考慮して」
- 「政策金利の目標水準に近づくにつれて、利上げを緩めるのは理にかなっている」
- 「利上げを停止することで、意思決定をするための情報をより多く得られる」
「利上げによるインフレ率低下に一定の結果が出ていることと、3月以降に相次いだ銀行破綻がもたらした影響の全容を理解するため」だね
これらの状況から推察すると、FRBは「景気後退しないように、あるいは緩やかな景気後退に導きつつインフレを退治する」という理想的な結末への道筋が見えたのかもしれません。
つまり今回の利上げ停止は、理想的な結末へ向かうために必要な措置だったということです。
まあ知りませんけど
最後に、今後の利上げ方針として以下の発言がありました。
- 「ほぼすべての委員会参加者が年内に金利をいくらか引き上げることが適切だと予想している」
2023年の政策金利見通しが5.6%であるため、1回の利上げ幅を0.25%だとすると、年内にあと2回の利上げを行う計算となります。
利上げは株価に影響を及ぼすから大変だね~
とりあえず注視していきますよ。まあ、注視したところで対策なんて何もありませんけど
マンチェスター・シティ3冠
2023年6月10日――
イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティがUEFAチャンピオンズリーグ初制覇!
2016-2017シーズンにスペインの名将グアルディオラ氏を監督に迎え、7シーズン目にして悲願の初優勝を成し遂げました。
このUEFAチャンピオンズリーグ優勝により、2022-2023シーズンのマンチェスター・シティは、プレミアリーグおよびFAカップのタイトルとあわせて3冠。イングランドのチームがUEFAチャンピオンズリーグを含めた3冠を達成するのは、1998-1999シーズンのマンチェスター・ユナイテッド以来24年ぶりの快挙です。
ユナイテッドは同じ町に本拠地を置くライバルチームだね
ですね。以前はユナイテッドの方が力がありましたが今では完全にシティの方が上になってます
UEFAチャンピオンズリーグ決勝の相手はイタリアのインテル・ミラノ。
下馬評では「マンチェスター・シティ勝利」が圧倒的。
おそらくマンチェスター・シティがトーナメントを驚異的な強さで勝ち上がってきたためでしょう。特に準決勝で絶対王者のレアル・マドリード(スペイン)相手に4-0で圧勝した試合を見れば、多くの人が「マンチェスター・シティ勝利」を予想するのも頷けます。
僕は決勝でもマンCが圧勝すると思ってました
しかしフタを開けてみれば……
スコア[1 – 0]の超接戦!
しかもマンチェスター・シティが攻め続けたけど結局1点しか取れなかったとか、完璧な試合運びの結果1-0というわけではなく……
負けてもおかくなかった、負ける可能性が大いにあった、ヒヤヒヤの勝利でした。
まあ、それでも勝ちは勝ちです。
おめでとう!
マンチェスター・シティ!
僕、マンチェスター・ユナイテッドファンなんですけどね