アルフール文書とは、アルフールが執筆した雑記記事の総称。
記事は基本的に月一で更新され、投稿日の前の月にあった出来事をまとめた表「できごと月表(げっぴょう)」と、アルフールが興味を持った事柄や話題について書きつづる「今月のトピック」の二部構成となっている。
「――文書」と呼ばれるもので有名なのは、世界の要人や富豪たちによる資産隠し、租税回避、資金洗浄の実態をリークした書類「パンドラ文書」がありますが……
アルフール文書はただの雑記帳ですので、お間違えなく
雑記帳にまぎらわしい名前を付けないよーに!
まあまあ、それでは早速始めましょう
できごと月表
2023年8月に起こった主な出来事を振り返ります。
僕の独断と偏見で選んだ出来事を並べてみました
2023年8月の出来事
日 | できごと |
---|---|
1 | 【アメリカ】 連邦大陪審、2020年大統領選の結果を覆そうとしたとしてトランプ前大統領を起訴 (8月3日:トランプ氏、ワシントンの連邦地裁に出廷し無罪主張) |
4 | 【日本】 熊本市、熊本地震(2016年4月)で倒壊した熊本城・宇土櫓の復旧作業を公開 (2032年工事完了見込み) |
5 | 2023 FIFA 女子ワールドカップ 日本、ノルウェーに勝利しベスト8進出 ラウンド16: 日本[3 – 1]ノルウェー |
8 | ハワイ・マウイ島山火事 アメリカ・ハワイ州マウイ島で大規模な森林火災が発生 |
10 | 【アメリカ/日本】 メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平投手がジャイアンツ戦に先発し今季10勝目を挙げる(2年連続2桁勝利、2桁本塁打を達成) |
11 | 2023 FIFA 女子ワールドカップ 日本、スウェーデンに敗れ準決勝進出を逃す 準々決勝: 日本[1 – 2]スウェーデン |
11 | 【日本・南あわじ市】 淡路島南部・鳴門岬にある明治期の砲台跡(門崎砲台:1899年建造)でドーム状の建造物が発見される(穹窖(きゅうこう)式砲台:大砲を守るためにドーム状の建造物で周囲を覆った砲台) |
15 | 【日本】 日本武道館で開かれた全国戦没者追悼式に天皇皇后両陛下をはじめ遺族ら1855人が参列 |
15 | ハワイ・マウイ島山火事 15日時点の死者数110人、行方不明1300人 (過去100年のアメリカの山火事で最悪の被害) |
20 | 2023 FIFA 女子ワールドカップ スペイン優勝(初) 決勝: スペイン[1 – 0]イングランド |
20 | ロシア国営宇宙公社ロスコスモス、無人月面探査機(8月11日打ち上げ)が月面に墜落し消失したと発表 |
23 | 【ロシア】 ワグネル代表プリゴジン氏搭乗の飛行機が墜落 プリゴジン氏死亡 |
23 | インドの無人月面探査機が世界で初めて月の南極付近に着陸成功 (月面への探査機着陸を成功させたのは、アメリカ、旧ソ連、中国に続き4ヶ国目) |
24 | 北朝鮮、軍事偵察衛星ロケットの打ち上げに失敗 (5月31日に続き2回目) |
24 | 【日本】 東京電力、福島第一原発ALPS処理水の海洋放出を開始 (放出完了まで30年程度見込まれる) |
24 | 中国、日本産の水産物輸入を全面停止 (福島第一原発ALPS処理水の海洋放出に対する報復) |
24 | BRICS拡大で合意、6ヶ国(アルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、UAE)新規加盟へ BRICSとは (Wikipediaへ) |
25 | 【日本】 東京電力、福島第一原発ALPS処理水海洋放出後の海水を分析した結果を発表 採取した海水のトリチウム濃度:1リットルあたり1500ベクレル以下(日本の安全基準:1リットルあたり60000ベクレル) |
29 | 【日本】 故ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡りジャニーズ事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」が調査報告書を発表し「藤島ジュリー社長の辞任」を提言 |
29 | 【オーストラリア】 人間の脳から体長8センチの生きた線虫が見つかる (米学術誌「新興感染症」に掲載) |
30 | アフリカ中部のガボンでクーデター発生 軍高官らが政権を掌握 |
30 | 北朝鮮、2発の短距離弾道ミサイルを発射 (ミサイルは日本の排他的経済水域外に着弾したとみられる) |
処理水の放出が終わるまで30年もかかるんだ……
処理水に含まれる放射性物質の濃度を基準値未満まで下げるのに相当時間がかかるみたいだね
大変な作業なんすね……
今月のトピック
日本史の中で8月に起こった代表的な出来事と言えば……
今から843年前、1180年8月に勃発した「源頼朝挙兵」でしょう。
平治の乱(1159年)で平清盛に敗れ伊豆へ流刑になっていた頼朝が、以仁王の令旨を受け平家追討の兵を挙げたのです。
源平合戦が本格的に始まった瞬間だね
さらに甲斐の武田信義や信濃の木曾義仲といった他の源氏も以仁王の令旨を頂き挙兵します。
これら東国の源氏挙兵後、それまで栄華を極めていた平家は急速に没落していき、1185年に壇ノ浦の露と消えてしまいます……
当時、平家の権勢は全盛期を迎えていました。
「平家にあらずんば人にあらず」などと平家一族の者が放言したと物語に書かれるほどに。
それなのに頼朝挙兵からたった5年で滅亡か……
まさに「おごれるもの久しからず」ですね
では、今月のトピックを始めます。
今季のマンチェスター・ユナイテッドについて考える
2023年8月11日、イングランド・プレミアリーグの2023-2024シーズンが開幕しました。
リーグのオープニングゲームは、バーンリー対マンチェスター・シティ(以下マンC)。
昨シーズンのチャンピオンシップ(2部)優勝チームとプレミアリーグ優勝チームの対戦でしたが、結果はプレミア覇者・マンCの圧勝(バーンリー 0 – 3 マンC)。1試合目にして早くもマンCの充実ぶりが際立った試合となりました。
ではマンチェスターを本拠地にしているもう1つのチーム――マンチェスター・ユナイテッド(以下マンU)はどうだったのか?
実を言うと僕はマンUのファンで、かれこれ20年以上応援しています。ファンになったころのマンUは本当に強くて、名将ファーガソン監督が指揮を執り、ギグス、スコールズ、ベッカム、ネビルといったアカデミー上がりの選手がチームの中心でした。
昨シーズン(2022-2023)、マンCは3冠(UEFAチャンピオンズリーグ、プレミアリーグ、FAカップ)を成し遂げましたが、マンUも20年以上前の1998-1999シーズンに3冠を達成しています。
かつては当たり前のようにプレミアリーグで優勝し続けていたマンU。そんなマンUの現在地ですが……、超微妙です。
プレミアリーグ第1節でマンUの相手となったのは、リーグ開幕直前に監督が電撃辞任したウルブス。正直、楽な相手だと思っていましたが、結果は1 – 0の辛勝。スコアが1 – 0でも試合内容で圧倒していればまだ救いがありましたが、どう贔屓目に見てもウルブスの方がいい試合をしていました。しかも、試合終了間際にGKオナナが犯したファールを見逃してもらいPKを回避しての1 – 0。
完全に期待外れのチームでした。
マンUが補強すべきだったのは?
夏のマーケットでマンUは、GKオナナ(移籍金4400万ポンド)、MFマウント(移籍金5500万ポンド)、FWホイルンド(移籍金7200万ポンド)を獲得しました。総額1億7000万ポンド(1ポンド=180円だと306億円)以上の大型補強です。
本来であれば、応援しているチームに有力なプレーヤーが加わることは喜ばしいニュースのはずです。しかし僕は、これら3選手獲得のニュースを見ても全くワクワクせず、むしろ「マウントなんてどこで起用するんだ?」とか「デヘアでいいじゃん」とか「おいおい実績のない選手にいくら使ってんだ」とか、否定的な感想しか抱きませんでした。
なぜなら、ケイン獲得を優先して欲しかったからです。
ケインはトッテナムというタイトルに縁のないチームに所属していながら、毎シーズンコンスタントに得点を積み重ねていて、過去に3度もリーグ得点王に輝いています。昨シーズンはマンCのハーランドが36点で得点王になりましたが、ケインだって30点獲っており得点王でもおかしくない数字を残しました。
30歳というケインの年齢について「年を取り過ぎている」というコメントをよく見かけましたが、「ケインなら36~37歳までトップレベルでプレーできる!」と思っていた(根拠はない)ので、少なくとも僕は、獲得の障害になる問題ではないと考えていました。
「ケインが入ればマンUの完全復活も夢ではなくなる」と思ってワクワクしていたのに……、なぜホイルンド?いやいや、ホイルンドだけじゃない。3選手に使った金全部つぎ込んでもケインを獲得するべきだっただろう――というのが、マンUの補強に対する僕の率直な評価です。
そして8月12日、悲報がスポーツニュース欄を駆け巡りました。かねてより噂されていたケインのバイエルン・ミュンヘン移籍が決定してしまったのです。
「家族がいるのにまさかドイツには行かんだろ」
「プレミアリーグの得点記録を狙うなら国内移籍しかないだろ」
「トッテナムであと1シーズンがんばればフリーで出ていけるよ」
などと勝手に考えていましたが、ケインは一刻も早くタイトルを狙えるチームに移籍したかったようです。
これでもう、ケインがマンUに入団することは無いでしょう。
ケインがドイツでの旅路を終えプレミアリーグに戻ってくる時が来たとしても、戻る場所はマンUではなくトッテナムだと思います。何となくですけど……。
ちなみに僕が望んでいた2023-2024シーズンのフォーメーションは以下の通り。
ケインの他に、ウォード=プラウズ(サウサンプトン)とカイセド(ブライトン)を補強。
右足で正確なキックを蹴れるウォード=プラウズにはベッカムのようなプレーを期待して、守備力が高いカイセドには中盤のフィルター役として、ぜひ獲得して欲しかったのですが……、1人も獲ってくれませんでした。
いや~、残念!
マグワイアを活用せよ!
プレミアリーグ4試合終了時点のマンUの成績は、2勝2敗。
数字上は持ちこたえてるように見えますが、もう優勝は無理だと思います。
第1節 | 第2節 | 第3節 | 第4節 | |
---|---|---|---|---|
対戦日 | 8/14 | 8/19 | 8/26 | 9/3 |
対戦相手 | ウルブス | トッテナム | フォレスト | アーセナル |
スコア | 1 – 0 (ホーム) | 2 – 0 (アウェイ) | 3 – 2 (ホーム) | 3 – 1 (アウェイ) |
勝敗 |
ご覧のように勝利した2試合は、ホームでのウルブス戦とフォレスト戦。どちらも「格下の相手」と言っていいでしょう。その格下の相手にホームで苦戦し「何とか勝利できた」というのが今のマンUです。マンUが明らかに弱いのはアウェイでの結果を見れば一目瞭然。トッテナム、アーセナルという難敵――ライバルチームにあっさり敗北した今のマンUは、とてもじゃないですけどオフに1億7000万ポンドもつぎ込んで戦力アップしたチームには見えません。
今のマンUのストロングポイントは何なのか?
マンC、アーセナル、リヴァプールらライバルチームと比べて、今のマンUに勝っているところがあるのか?
残念ながら思いつきません。
FW、MF、DF、GK、どのポジションを見てもマンCより1段も2段も劣っているように見えます。それなのに、テン・ハフ監督はマンCと同様のビルドアップ戦術を志向しているようです。
上手くいっているようには見えませんが……
マンUに足りないものを1つ挙げるとすれば、センターフォワードでしょう。夏のマーケットで昨シーズンのセリエAで9得点挙げたホイルンドという選手を獲得しましたが、プレミアで通用するかは未知数です。もちろんマルシャルもいます。ただ、これまでの実績を考えれば「頼りない」と言わざるを得ません。つまり、この2人以外に強力なセンターフォワードが必要なのです。
ところでマンUには、ハリー・マグワイアという選手がいます。
屈強なセンターバックとして名を馳せ、2019年におよそ8000万ポンドでマンUに移籍してきたイングランド代表のディフェンダー――それがマグワイアです。スールシャール政権時は守備の要として重宝されていたマグワイアですが、ミスが多く万人を納得させるようなプレーを見せていた選手ではありません。その後もパフォーマンスが向上することはなく、逆にチームの穴と見なされ、昨シーズンから指揮を執るテン・ハフによってベンチに追いやられてしまいました。センターバックの序列は現時点で4~5番手といったところでしょうか。
リーグ開幕前の移籍マーケット。マグワイアにはウェストハムへの移籍話がありましたが成立せず、2023-2024シーズンも引き続きマンUでプレーすることになりました。しかしリーグ4試合経過した時点でプレーしたのは途中出場したアーセナル戦1試合のみ。後半22分、1 – 1の同点の場面でDFマルティネスのケガによりプレーするチャンスを得ました。ご存知の通り、この試合は3 – 1でマンUの負け。結果的にマグワイアが出場してから2点獲られたことになり、もはや悪夢としか言いようがありません。
センターバックとしてのマグワイアにマンUでの未来は無いでしょう。
しかし8000万ポンドもかかったマグワイアを遊ばせておくのはもったいない。
そこで!
マグワイアを今マンUに最も必要なポジション・センターフォワードにコンバートするのです。
センターバックの場合、ミスが失点につながるケースが多いので批判を受けやすくなりますが、フォワードの位置ならミスをしても失点につながるケースは多くありません。
それにマグワイアには高さとパワーがあります。フォワードにコンバートすれば、かつて「重戦車」の異名で知られインテルやイタリア代表で活躍したクリスティアン・ヴィエリのようなフォワードになってくれるでしょう。
きっと……
知らんけど……
まあ、フォワードは点を決めなかったら叩かれますし、最低でもチャンスを演出するようなプレーをしなければダメですけどね
マンUのフォーメーション
まずはテン・ハフ監督が採用しているリアルなフォーメーションを見てみましょう。
基本的には「4-2-3-1」または「4-3-3」です。ベンチに目を向けますと、FWにホイルンド、ガルナチョ、ペリストリ、サンチョ、MFにマクトミネイ、マウント、DFにリンデロフ、ダロト、マグワイアが控えています。陣容としては駒が揃っているように見えますが、タイトルを狙えるほどの戦力ではありません。今後は新戦力のホイルンドやマウントが積極的に起用されるでしょう。それらの選手が上手くフィットすれば4位以内に入れるかもしれません。
マンU離脱者リスト
(2023年9月19日時点)
- ・マラシア
-
負傷
- ・マウント
-
負傷
- ・ショー
-
負傷
- ・ヴァラン
-
負傷
- ・アントニー
-
暴行疑惑により合流遅れ
- ・サンチョ
-
監督と衝突し離脱
- ・ワンビサカ
-
負傷
次に僕が考える理想のフォーメーションを紹介します。
フォーメーションはマンU伝統の「4-4-2」。戦術は堅守速攻。そして早速マグワイアをセンターフォワードにコンバートしました。ただマグワイアは足が遅いので速攻には向いていません。あくまでも攻めに時間がかかった際のターゲットマンのポジションです。マグワイアがヴィエリ並のフォワードに覚醒すれば、タイトルを狙えます!
「マグワイアがヴィエリ並」って前提条件が無理だし。そもそもマグワイアをフォワードにコンバートしたりなんてしないでしょ
ですね!ちょっと思いついたから書いただけなんで
まとめ
最後に、今シーズン(2023-2024)のプレミアリーグ順位を上位6位まで予想してみます。
全順位を予想するのはめんどくさいので……
順位 | チーム名 |
---|---|
1位 | マンチェスター・シティ |
2位 | リヴァプール |
3位 | アーセナル |
4位 | チェルシー |
5位 | マンチェスター・ユナイテッド |
6位 | ニューカッスル |
とりあえずマンCの優勝は揺るがないと思います。対抗できそうなのはリヴァプールとアーセナルですが、どちらもディフェンスに難があるので、マンCより勝ち点を失う機会が多いと予想。チェルシーは、マンU以上に金を使って選手かき集めてたので4位。ただ、上手く使いこなせなかったらポッター元監督と同じ轍を踏むことになるでしょう。希望としてはマンUを4位にしたいところでしたが、これまでの4試合が不甲斐なかったため5位にしました。ニューカッスルは昨シーズン4位だったので、今シーズンもソコソコ行くだろうと思って6位。
しかしよくよく考えたら……、
僕の予想通りになるとマンUがチャンピオンズリーグに出場できません。
でも……、マンUなら僕の浅い順位予想など簡単に打ち破ってくれるはずです。
なんだかんだ言ってきましたが、今シーズンも(懲りずに)マンUの優勝を期待します!
ファーガソン政権以来のプレミアリーグ制覇だ!
予想を裏切るのはいいけど、逆方向に裏切ってくれるなよ
プレミアリーグ第5節(9/16)
マンU[1 – 3]ブライトン
マンU、ホームでブライトンに完敗!
ブライトンの2点目、30本くらいパス通されてたよ
――ッ!もうダメなのか……